久しぶりの更新。内容的には下記の記事と重複する部分が多いが、手元のメモとして残しておく。
Mozilla Thunderbird で outlook.com メールを OAuth 認証で使う場合の設定に関する記事
- Moziila Support : Microsoft OAuth 認証と Thunderbird (2024年)
- Microsoft サポート : Outlook やその他のアプリは、基本認証を使用するときに Outlook.com に接続できません
- mozillazine.jp Forum : 先進認証方法
- OAuth 認証は Microsoft がいうところの先進認証
なぜ OAuth 認証の設定をすべきなのか?
Microsoftアカウントでのベーシック認証の廃止に伴い、Mozilla Thunderbird で outlook.com メールを使う場合の認証設定を OAuth2 認証に変更する必要があるという理解だが、違うかもしれない。まあ設定しておくに越したことはない。
Thunderbird 側での設定変更前に行うべき変更
Thunderbird での Microsoft アカウント設定時に OAuth 認証を使用するには、Thunderbird 側での設定前に Microsoft アカウントと outlook.com 側の設定で Microsoft Account で二段階認証が有効になっていることと、outlook.com で IMAP アクセスが有効になっていることなどが必要になる。また、必須ではないが Microsoft アカウントでパスワードレスにする方法も合わせて実施しておく。
どのバージョンを使えばいいのか
Thunderbird での OAuth2 認証対応は Mozilla Thunderbird 78 以上だが、mozillazine.jp forum の記事(Thunderbird の OAuth 対応状況)など を見るとその後のバージョンで OAuth2 認証周りのバグフィックスなどもあるようなので、最新版を使うのが良いだろう。
2025 年 11 月 13 日には Version 145.0 がリリースされている。同バージョンでは Version 140.0 からデフォルトで有効化されているアカウントハブ(アカウント設定ウィザード)でのメール設定に、手動設定オプションが追加されている。初期設定時にウィザードによる設定がうまく行かない場合でも、設定画面を探し回らなくて済むという点ではありがたい。
なお、Version 145.0 に実装されている EWS API (Exchange Web Services) 経由での Microsoft Exchange へのアクセスは現在はメールのみに限定されているとのこと。詳細はThunderbird Help :Thunderbird と Exchange に、他の機能追加については New in Thunderbird Desktop | Thunderbird Help に記載がある。
Thunderbird のアカウント設定について
- IMAP サーバー : outlook.office365.com
- IMAP ポート : 993
- IMAP 暗号化 : SSL/TLS
- 認証方法 : OAuth2/Modern Auth
- SMTP サーバー名 : smtp-mail.outlook.com
- SMTP ポート : 587
- SMTP 暗号化 : STARTTLS
- 認証方法 : OAuth2/Modern Auth
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